その他

ガングリオン

症状・原因

 主に手関節周辺の皮下に米粒大から、せいぜい直径2cmくらいまでの、硬い腫瘤として触れます(図1)。次第に大きくなることや、突然縮小することもあります。
 突出して当たりが強くない限り、何の症状もありません。

 関節包や腱鞘が変性し、一部が薄くなって、中にゼリー状の内容物を溜めながら、風船のように膨れたものです(図2)。

ガングリオン_01

(図1)

ガングリオン_02

(図2)

診断・治療

 腫瘤を穿刺して、独特のゼリー状内容物を確認すると、診断確定です(図3)。

 邪魔ではありますが、良性の袋ですので、原則放置して経過観察します。大きくなれば、時々穿刺して、邪魔にならないよう小さくします。

ガングリオン_03

(図3)

 手術して摘出するのはよくありません。ガングリオンの根元には茎があって、ずっと深いところにまでつながっていますので、むやみに手術侵襲が大きくなるからです。そこまでして切除する必要は通常ありません。

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