その他

骨粗鬆症

 日本イーライリリーさんのホ-ムページに、骨粗鬆症に関する疑問に詳しくお答えしております。そちらもご参照下さい。このページから入れます。

原因・病態・症状

 加齢やホルモンバランスの崩れなどによって、圧倒的に女性に多く発症します。

 骨の密度が下がり(図1)、骨折しやすい状態になります。転倒など軽微な外傷にて、骨折の項で述べたような骨折を起こしてしまいます。骨粗鬆症自体、痛みなどの症状はありません。私は目安として、70歳以上となった女性の方は、どなたも一定の関心を持ち、検査結果やリスクファクターによっては、直ちに治療(内服)開始するべきだと考えています。

(図1)

骨粗鬆症_01-1

正常な推体

骨粗鬆症

もろくなった骨(骨粗鬆症)

診断

 私どもでは、骨密度をDEXA法により、橈骨にて測定します(図2)。

(図2)

骨粗鬆症_02-1

ダイクロマスキャンDCS-600EXV
(二重エネルギー骨X線吸収測定一体型装置)

測定結果

 但し、骨密度のみで診断するわけではありません。レントゲン写真で、肉眼で確認した所見を最も重視します。主に、腰椎のレントゲンから多くの情報を得ます。また骨折の既往があるかどうかなど、過去のリスクファクターも診断の鍵となります。骨密度の数値は、一時の絶対値よりも、経時的にどう推移(増加する傾向か減少する傾向か)するかが重要です。

治療

 転倒予防が最大の治療でしょう。

 内服薬の治療が最も一般的です。私はビスフォスフォネート系の薬剤を第一選択とします。カルシトニン製剤の注射も行います。

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